決め手は道具  みがく躾学日本生涯教育研究所

  • 2014年01月11日

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

メイク上手になる為には、道具選びが重要です。特にブラシ、スポンジ、綿パフ・・・結局は道具の働きを借りなければ、化粧品を自由自在に使いこなすことができないのです。

 

メイクは習字(毛筆書道)とよく似ています。墨汁を筆に付けて書くのは当たり前ですが、筆の代わりに指で書いたとしましょう。生々しくて味もそっけもない字になってしまいます。

 

書道では筆のうったてやはねなど、繊細に表現することが出来ます。心と筆の先が一体になり、その日の心境、筆の根基や先の力の入れ具合や角度によって、毎回毎日違う字が生まれるのです。メイクも同じなのです。

 

私は5年程前にメイクアップを「メイク道」と名付けました。それは、筆を使う書道とメイクには多くの共通点があるからです。20数年前シュウウエムラメイクアップスクールでメイクの基本を習い始めた時、メイクブラシの持ち方をそうとう厳しく教えられたこと、姿勢や、左手の使い方から、まさしく小学1年生で習った書道と、よく似ていると思いました。

 

そしてメイクの基本をマスターし、自分のメイクが変わり、次第に自分自身、内面が変わって行くことを発見しました。これは凄いことだと。毎朝のメイク法が変わっただけなのに、心がしゃんとする。メイクで心をコントロールしていた自分に気づいて驚きました。

 

今もなお私が、メイクアップスクールを続ける理由は、ここが原点だからなのです。

 

皆様には、先ずはメイクの道具を持つことから始めていただきたい。道具の使い方によって、毎朝のメイクの時間が活きてきます。自分磨きの有意義な時間となります。生涯でメイクをするなら、心にもメイクができる手法を学んでいただきたい。躾学(みがく)は、そういう願いを込めてつけました。

 

あさって1月13日(月)は成人式。多くの女の子が、振袖にヘアメイクを施してもらう一生で一度の成人式です。大人の女性として、身を美しくすること。忘れないで頂きたいですね。

 

私も毎年自分の成人式を思い出しながらこの日を迎えます。毎日毎日、昨日より今日、今日より明日と成長すること。努力を続けることを毎日大切にしていきましょう。

 

 

メイクアップアーティスト 華菜順子